廃熱回収システムと電気推進船「鶴洋丸」スターリングエンジンの原理スターリングエンジンの基本原理 スターリングエンジンは、温度差のある熱源により、内部の気体を膨張・収縮させて駆動力を得る外熱機関です。理論熱効率が高いこと、多種・多様な熱源を利用できること、爆発がないため静かで振動の少ないことなどの特徴があります。 ●電気推進船「鶴洋丸」 鶴洋丸は、㈱渡辺造船所で建造され、平成22年7月に就航した総トン数749GTの電気推進船です。●排熱回収スターリングエンジン排熱回収スターリングエンジン 電気推進船「鶴洋丸」に搭載するスターリングエンジンは、300℃程度の排ガスを熱源として、3kW程度の発電をすることができます。発電開始・停止の制御システムも同時に開発しているため、船舶の運航時には常に排熱回収発電がおこなわれます。給電される船内の100V系統に対して、8~10%程度の省エネ効果が見込まれます。